ルアー釣りで人気の高いターゲットのシーバス。
ルアーで釣るシーバス釣りって
「どんな道具を使えばいいのかがわからない」
「どこでどんな釣り方をすれば釣れるようになるの?」
とわからないことが多いと思います。
この記事では、初めてシーバス釣りを始める方、始めてみたものの釣ることができていない方に向けた記事になっていますので、
特に初心者の方は、ぜひ最後まで読んでシーバス釣りをしてみましょう。
釣れる確率が上がると思います。
シーバスってどんな魚?
シーバスとはスズキのことをいいます。
スズキといえばルアーフィッシングで人気の高いターゲットです。
日本には、マルスズキ、ヒラスズキ、タイリクスズキの3種類のスズキが生息しており、それぞれ見分ける特徴があります。
マルスズキ
一般的にスズキと呼ばれているのが「マルスズキ」です。
マルスズキは東北から九州の沿岸部の広い範囲に生息しており、シーバス釣りのメインターゲットはマルスズキになります。
ヒラスズキ
ヒラスズキは、マルスズキと比べて体高(腹から背びれまでの高さ)があり、体の色もより銀色をしています。
尻尾もマルスズキに比べて黒くなっており、見分けるポイントになります。
体高がある分、マルスズキよりも引きが強くヒラスズキをメインに狙っている方もいらっしゃいます。
茨城から屋久島あたりまでと生息範囲が狭く、生息場所も波が強く当たりサラシ(波が岩に当たり白くなっているところ)のある磯を好むので、釣り場が限られており貴重な魚です。
タイリクスズキ
タイリクスズキは中国沿岸に生息していた外来種で、養殖のために持ち込まれたものが逃げ出し日本沿岸でも見られるようになりました。
体に黒い斑点があることからホシスズキとも呼ばれています。
釣れる時期・時間帯
シーバスを釣るうえで、釣れやすい時期・時間帯を知っておくことで釣れる確率が高くなります。
釣れる時期・時間帯について理解しておきましょう。
時期
シーバスは基本的に一年中釣ることができる魚ではあるのですが、特に釣れやすい時期が一年間に2回あります。
それは
産卵期に向けてエサを食べ始める9~12月ごろの秋と冬かけて期間と
産卵後の回復期となる3~5月
の2シーズンになります。
産卵期前(9~12月)
年間を通して一番釣れる時期は、9~12月は12~1月にかけて迎える産卵期のために、たくさんエサを食べて栄養を蓄える期間です。
産卵に向けてたくさんエサを食べることを「荒食い」(あらぐい)といいます。
荒食い期間のときはシーバスの活性が高い状況なので、シーバスを見つけることができればかんたんに釣ることができます。
一年を通して最も釣れる時期が9~12月の産卵期前の荒食い期間になりますので必ず押さえておきましょう。
回復期(3~5月)
12~1月の産卵の疲れから回復するため本格的にエサをたくさん食べ始めるのが3~5月の回復期間になります。
3月くらいから徐々に釣れ始め、5月頃には小魚の群れを追いかけるようになりボイルも起きやすくなります。
荒食いほど活性は高くないですが、十分釣れる時期といえます。
また、3~5月の期間にはバチ抜け(ゴカイが産卵をするために砂の中から出てきて水面を覆う現象)が発生しやすく、
釣れる状況が多くなるのもこの時期が釣れる要因になっています。
釣れにくい期間があることを知っておこう
釣れやすい時期とは反対に釣れにくい時期があるので注意してください。
それは12~1月の産卵期間と産卵後の1~3月上旬くらいまでの約3カ月です。
12~1月に産卵をするために沖の深い場所に移動してしまうため、釣れにくくなってしまいます。
1~3月上旬では産卵を終えた魚は疲弊しており、エサを追いかける力がありません。
そこへ水温が低いことも合わさってシーバスの活性が低くなり釣れにくくなります。
この期間中はベテランの方でも苦戦するので、経験の少ない初心者の方にはおすすめしにくい期間になります。
時間帯
時間帯については昼間の釣りが良いのか、夜の釣りが良いのかが気になるところですよね。
またピンポイントで釣れやすくなる時間帯もありますので、解説していきたいと思います。
昼間よりは夜のほうが釣れやすい
基本、シーバスは昼でも夜でも釣ることが可能ですが、釣れる可能性がより高くなるのが夜です。
理由は、暗闇で身を隠す必要がなくなることで警戒心が低くなり、活発にエサを探すようになります。
天敵となる鳥がいなくなる時間帯というのも理由になると思います。
昼間は身を隠すために底の方を泳いでいたり、柱や岩、水草などの障害物の影に身を潜めていることが多いです。
隠れる必要がない夜は積極的にエサを探しまわるため、水面付近でも姿を見ることができます。
シーバスの警戒心がなくなる夜のほうが釣れやすいといえるでしょう。
狙うは朝マズメと夕マズメ
朝マズメと夕マズメは、釣りにおいて最も釣れる確率が高くなるゴールデンタイムとなっています。
朝マズメとは、日の出前の前後2時間程度の薄暗い時間帯のことです。
夕マズメは、日の入りの前後2時間程度の時間帯のことをいいます。
なぜマズメが良いのかというと、マズメの時間帯にはプランクトンの動きが活性化し、水中をプランクトンが漂い始めます。
すると、そのプランクトンを食べようと集まってきた小魚にフィッシュイーターである大型の魚が集まってきます。
このサイクルのおかげで、マズメの時間帯は魚の活性が上がり釣れる確率が上がりやすくなります。
釣りにおいて朝マズメ、夕マズメはとても重要な時間帯となります。
釣れるポイント(釣り場)選び
釣りにおいて一番重要になってくるのがポイント選びです。
釣りでは釣り場のことを「ポイント」と呼びます。
ポイント選びを間違えてしまうと魚の釣れる確率を大きく下げてしまいかねません。
狙っている魚がいない場所でどんなにがんばって釣りをしていても釣ることはできません。
シーバスが居そうなポイント、現れるポイントを理解しておくことで、シーバスが釣れる確率が上がりますので必ず覚えておきましょう。
それでは、シーバスの釣れるポイントについて解説していきます。
河川・河口部
シーバス釣りでメインとなるポイントが河川・河口部のエリアになります。
シーバスは汽水域を好む傾向にあり、河川や河口部に集まりやすいことに加え、
河口部にはボラの幼魚の「イナ」のようなエサとなる「ベイト」(エサとなる小魚)がたくさん集まりやすく、エサが豊富にある河川・河口部にシーバスが集まってきます。
シーバスを狙うのであれば、河川・河口部のポイントを複数知っておくと良いでしょう。
サーフ(砂浜)
サーフからもシーバスを狙うことができます。
サーフからシーバスを狙うときは、河口がある場所やブレイク(駆け上がり)になっている場所を狙うと良いでしょう。
ブレイクとは
水深が一気に深くなっている場所のこと。
駆け上がりとも言う。
ブレイクには潮の流れが当たりやすい場所になるので、流れに乗ってやっていた小魚がブレイクに集まりやすくなり、そこへシーバスがやってくる可能性が高いです。
ブレイクを見つける方法は、バイブレーションやジグヘッドなどの沈むルアーを底まで沈め、少し遅めに巻いてくると急に重さを感じる場所があります。
そこがブレイクになっている可能性が高いです。
ブレイクを見つけることができれば、シーバスだけでなく、ヒラメやマゴチなどの魚もいっしょにいる可能性があるので積極的に狙ってみてください。
ブレイク以外にも河口のある場所も有効です。
先述した通り、河口付近にはベイトが集まっている可能性が高いので積極的に狙ってみましょう。
サーフでシーバスを狙う際は、河口がある場所やブレイクになっている所を狙ってみてください。
堤防
堤防の多くは沖の方へ伸びていることが多く、より沖の方での釣りを可能にしてくれます。
基本的に沖に行けば行くほど水深が深くなり、水深が深い場所では魚がより深い場所へ行くことができるので、浅い場所よりも多くの魚が寄り付きやすくなります。
多くの魚が寄り付くことでそれらの魚をエサにしている大型の魚との遭遇する可能性が高くしてくれます。
また、沖の方が潮の流れが起きやすく、「潮目」が発生しやすくなります。
潮目とは
潮と潮の流れ同士がぶつかり流れが変化し、海面が線状になっている場所のこと
潮目では潮の流れに乗ってきたプランクトンや小魚が集まりやすい場所になっているので、それらを狙ってフィッシュイーターの大型の魚も集まってきます。
堤防ではこれらのメリットを手軽に受けられるポイントになります。
特に潮が流れやすい場所にある堤防は好ポイントになるので、見つけることができれば釣れる確率を高めることができます。
ベイトの多い場所
エサとなる小魚のことを「ベイト」といいます。
上記でも説明してきていますが、ベイトの多い場所にはシーバスが集まりやすくなります。
釣りに行ったポイントにベイトがいないか注意して見てみましょう。
ベイトの群れの周りにシーバスが集まっているかもしれません。
常日頃からベイトの多い場所、集まりやすい場所、時間帯を探して知っておくことが釣果に繋がります。
ベイトの多い場所を見つけてシーバスを効率よく釣っていきましょう。
影や障害物のある場所
シーバスは橋の下や岩の影など影のある暗い場所に身を潜めていることが多いです。
それは、シーバスには物影に隠れる習性があるからです。
天敵となる鳥に見つかりにくくなり安全な場所になることに加え、小魚から見えにくい場所に隠れることで近くを通った小魚を捕食しやすくなることが理由だと考えられています。
影や障害物のある場所を探しておくと、よりシーバスの釣れる可能性が高まるので探してみましょう。
船・ボート
釣りのポイントとしては少し違うかもしれませんが、船やボートでの釣りも選択肢に入れてみてください。
理由は、船やボートに乗って魚のいるポイントまで連れてってくれるので初心者の方でもかんたんに釣ることができるからです。
まったくの初心者でも、乗っているだけで釣れるポイントへ連れて行ってくれるので、始めたその日に釣れるくらい手軽に釣ることができます。
ただ、乗船するのにお金がかかってしまいますが、たくさん釣ることができるので、お金を払う価値があると思います。
ポイント選びが苦手な方やたくさん釣りたい方、シーバス手軽にを釣ってみたいという方には、船・ボート釣りを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
シーバス釣りの道具の選び方
シーバスを釣るため必要な道具を紹介していきます。
- ロッド
- リール
- ライン
- リーダー
- ルアー
シーバスの強い引きに耐えうる道具選びが必要になるので参考にしてみて下さい。
ロッド
シーバス釣りに使うロッドの選び方について紹介していきます。
ロッド選びを考えるうえで重要なのが
- 種類
- 硬さ
- 長さ
- キャストウエイト
の4点です。
では、さっそく解説していきましょう。
種類
シーバス釣りで使うロッドは次の3種類から選ぶことをおすすめします。
- シーバスロッド
- ショアジギングロッド
- エギングロッド
なぜこの3つから選ぶのかというと、ロッドのスペックが似ていることがその理由になります。
この3種類のロッドはキャストできるルアーウエイトの範囲が近かったり、ロッドの硬さも似ていものが多くあり、シーバス釣りに必要なスペックが備わっているといえるからです。
シーバス釣りをしている方の中には、エギングロッドやショアジギングロッドを使ってシーバスを釣り上げている方もたくさんいます。
なので、この3種類のロッドの中から選ぶことをおすすめします。
硬さ
ロッドの硬さにはライトテーパーからへビーテーパーまであり、シーバス釣りではライトテーパーからミディアムライトテーパーあたりの硬さから選ぶと良いでしょう。
青物などにも使いたいのであれば、ヘビィテーパーくらいまでの硬さから選ぶのも良いでしょう。
長さ
ロッドの長さの解説の前にロッドの長さの表記についてご説明します。
ロッドの長さ表記にはft(フィート)での表記が多いです。
1ft=30.48㎝になりますので、1ft=約30㎝と覚えておきましょう。
シーバス釣りに使うロッド長さのは8.6~9.6ft(2.59~2.90m)の範囲から選ぶと良いです。
理由としては2つあります。
理由の1つ目がロッドは短いほうが扱いやすいということです。
短いほうがロッドを振りやすくロッドの振る範囲が狭くなるので、周りの人や物にぶつかりにくくなるので扱いやすいといえます。
自分の身長に近くなるほど扱いやすくなるので、初心者の方であれば、8ft程度の短いロッドの方がおすすめということになります。
理由の2つ目は長さによって飛距離が変わるということです。
ロッドは基本的に長いほうが飛距離が出やすくなります。
飛距離が出るほど広範囲にポイントを探ることができるので、飛距離が出ることはシーバス釣りにおいて有利に働きます。
長さが10ftの長いロッドのほうが8ftのロッドよりも飛距離は出しやすくなる半面、長すぎて扱いづらくなってしまいます。
以上2つの理由から、長すぎず、短すぎずの間を取ったちょうど良い長さが8.6~9.6ftということになります。
初心者の方は、はじめは短いロッドから始めてみて、慣れてきたら長いロッドへとステップアップしていくのがおすすめです。
キャストウエイト
キャストウエイトとは、投げられるルアーの重さのことです。
シーバス釣りで使うルアーは7~30gの範囲のものが多いので、この重さのものを投げられるロッドが必要になります。
また、プラグ系(ルアー)とジグ系(メタルジグなど)では投げられる重さが違うので、ロッドを選ぶ際に注意して見てください。
先ほど紹介したシーバスロッド・ショアジギングロッド・エギングロッドであれば問題なく投げることができます。
キャスティングウエイトが足りないロッドで重いルアーを投げると、上手く飛ばなかったり、飛距離が出なかったり、めったにはありませんがロッドが折れてしまうなどのデメリットが出てきてしまいます。
シーバス釣りのロッドを選ぶ際には、投げたいルアーの重さにあったロッドを選ぶようにしましょう。
リール
リール選びで重要なのが大きさです。
大きさはリールに巻ける糸の量とハンドルを一回転させたときの巻き取り量に影響してきます。
大きければ大きいほど、糸巻き量と巻き取り量が増えていきます。
シーバス釣りのリールは、3000~5000番のリールを選ぶと良いでしょう。
理由は、シーバス釣りでは糸巻き量が150m以上のリールが望ましいからです。
ナイロンの3号のラインを巻いたときに、150m以上巻くことのできるのが3000~5000番のリールになります。
なぜ、150m必要なのか例を挙げたいと思います。
ルアーをキャストした時の飛距離が最大で70m飛んだ場合、150mであれば残りが80mで強い引きでラインが出されても余裕があります。
しかし、糸巻き量が100mの場合、キャストして70m飛んだ場合に、残りが30mで150m巻いたときの残り80mに比べると余裕がないことがわかっていただけると思います。
しかも、ラインはルアーを縛り直した時や切れてしまった時にどんどん短くなっていってしまうため、はじめは100m巻いてあったのに気が付けば、10m、20m減っていたなんてことは珍しくありません。
シーバス以外の引きの強い魚が掛かることもあり、シーバスが掛かったとき以上にラインが出て行ってしまい、リールに巻いてあったライン全てが出きってラインが切れることも考えられます。
以上の理由から、ラインを150m巻くことのできる3000~5000番のリールを選ぶことをおすすめします。
ライン(糸)
ラインには太さを表す「号」と引っ張り強度を表す「lb」(ポンド)があります。
それぞれの単位を覚えておきましょう。
※1号=0.165㎜ 1lb=約0.45kg
シーバス釣りに使うラインはナイロンラインとPEラインが主流です。
ナイロンライン
ナイロンラインはライントラブルが少なく扱いやすいのが特徴のラインで、初心者向けのラインといえます。
ナイロンラインを選ぶ場合は、太さなら3号程度、引っ張り強度なら12lb以上のものを選ぶのがおすすめです。
太さは気にせず引っ張り強度だけで選んでもかまいません。
太すぎるラインを使うと飛距離が出なくなるので、太すぎるラインは避けるようにしましょう。
PEライン
PEラインは引っ張り強度が高く、細いラインでも強い引きに耐えることができます。
また、細いラインを使うことができるので飛距離を出すことができることから人気の高いラインです。
ナイロンラインの3号の引っ張り強度が約12lbであるのに対し、PEラインの3号は45lbほど約20㎏の強度があります。
PEラインの強さがわかってもらえたと思います。
しかし、ナイロンラインに比べ、擦れに弱く、ライントラブルが多くなりがちなので、中上級者向けのラインといえるでしょう。
シーバス釣りで使うPEラインは、0.8~1.5号のものを使うと良いでしょう。
初心者の方はまず、ナイロンラインから使ってみて慣れてきたらPEラインに変えてみるほうが良いと思います。
リーダー
リーダーとは、リールに巻いてあるラインの先端に繋いで付ける1~2mのラインのことです。
リーダーを使う理由として、ナイロンラインやPEラインは擦れに弱く、岩などの障害物や魚の歯やヒレ、エラに擦れるとキズが入り、そこから切れてしまうことがあります。
なので、擦れに強いラインをリーダーとして使うことでキズが入って切れてしまうことを防ぐためにリーダーを使用します。
リーダーには、フロロカーボンラインがおすすめです。
フロロカーボンラインは擦れに強い性質があるのでリーダーにぴったりなラインになります。
リーダーの強度はリールに巻いてあるラインと同じか1つ下の強度を選ぶと良いでしょう。
具体例として、リールに巻いてあるラインが12lbのラインならリーダーは12lbか10lbのものを使うと良いということです。
特にPEライン擦れに弱いのでリーダーを必ず付けるようにしましょう。
ルアー
ルアーについてはたくさん種類がありますが、ここではメインとなるルアーの種類を紹介していきたいと思います。
シーバス釣りにで使うメインルアーは
- ミノー(フローティングもしくはシンキング)
- バイブレーション
- ペンシルベイト(トップウォーターもしくはシンキング)
- スピンテール
- ジグヘッドルアー
この5つになります。
上記の5つのルアーを1つずつ持っておくだけでも、シーバスが釣れる確率が上げることができます。
続いて、ルアーの種類について説明していきます。
ミノー
ミノーとは、小魚に似せた細長い形をしており、クチバシのような形をしているリップと呼ばれるもの付いているのが特徴です。
リップで水の抵抗を受けて潜行したり、アクションをするルアーで初心者でも使いやすく人気があります。
使う場所を選ばずどんな場面でも活躍してくれる万能ルアーです。
ミノーは弱ったベイトに似せた動きを得意としますので、特にベイトの多い場所では本領を発揮してくれることでしょう。
ミノーにはフローティングとシンキングの2つの種類があります。
フローティングは、リールを巻くのをやめると浮いてくるタイプのことです。
水深が浅いところや水面に付近に魚がいるときに活躍してくれます。
シンキングは、ルアーが重く沈むタイプのことをいいます。
フローティングでは狙えない水深が深いところ狙うことができます。
どちらのタイプも基本的な使い方は同じなので、使う場所の水深に合わせてフローティングかシンキングを使い分けてみましょう。
バイブレーション
バイブレーションはその名の通りブルブルと振動しながら泳ぐルアーのことです。
バイブレーションはシンキングタイプのルアーなので、主に水深のある所で使うことが多いルアーになります。
使いたい場面として、バイブレーションは重さがあるルアーなので、キャストのときに飛距離が欲しいときや水の流れが速い場所で流れないようにしたいときに活躍してくれます。
ほとんどタダ巻きで使うことのできるルアーで、最もかんたんに使うことのできるルアーといえるかもしれません。
後述しますが、ストップ&ゴーやリフト&フォールといったアクションとの相性が良いのもバイブレーションの良いところになります。
ペンシルベイト
ペンシルベイトはリップの付いていないミノーのような形をしています。
ペンシルベイトには、トップウォーターとシンキングがあります。
トップウォーターはルアーが浮いて水面を泳がせるタイプのルアーで、水面を泳がせることで弱った魚を演出することができ、表層付近にいるシーバスにアピールすることができます。
水面にベイトが多いときに効果が高くなります。
ペンシルベイトのシンキングは、他のシンキングのルアーとは少し違い、ゆっくりと沈んでいくのが特徴です。
ゆっくりとゆらゆら沈んでいくので、フォール(ルアーが沈んでいくこと)で誘える時間が長く、フォールでの誘いが得意になります。
トップウォーターとシンキングの2つのペンシルベイトを状況によって使い分けていくことが大切になります。
スピンテールジグ
スピンテールジグはバイブレーションに似ている形状をしており、尻尾部分にブレードと呼ばれる金属の板がついたルアーです。
スピンテールジグはバイブレーションのように振動しませんが、尻尾についたブレードが水の抵抗を受けてヒラヒラと動くことで同時にキラキラと光り魚を誘います。
基本的にはバイブレーションと使い方は同じなので、バイブレーションを使うことができればスピンテールジグも問題なく使うことができます。
バイブレーションでの反応が悪いときには、スピンテールジグを使ってみると釣れることもあるので、1つは持っておきたいルアーです。
シーバス釣りのコツ
道具を選び終えたなら後は釣るだけになります。
ここではシーバスの釣り方のコツについて解説していきます。
シーバス釣りのコツは次の3つを意識してみてください。
- レンジを合わせる
- アクションで誘う
- ベイトに合わせたルアー選び
レンジを合わせる
レンジを合わせることでシーバスへ効率よくアプローチを掛けることができます。
レンジとは
水深のことをいい、釣りでは主に表層(トップ)、中層(ミドル)、底(ボトム)の3つのレンジに分けられています。
表層は水面から0~2mの深さのことをいい、中層は1~底上2mくらい深さまで、ボトムは底から2m以内の深さのことをいいます。
レンジの探り方から説明します。
バイブレーションなどの沈むルアーをキャストして、着水してからの時間を測ります。
(これを「カウント」または「カウントダウン」といいます。)
一度ルアーを底まで沈めて、着底するまでの時間を測って下さい。
例えば、着水して10秒で底に着く場合、
- 8~10秒なら 底(ボトム)
- 3~7秒なら 中層(ミドル)
- 0~2秒なら 表層(トップ)
といった具合に秒数でレンジを探ることができます。
できれば、1秒単位で細かくレンジを調べるようにしてみてください。
基本的なレンジの探り方になるので絶対に覚えておきましょう。
ルアーの重さや大きさ、水の流れによって沈む速度が変わってはしまいますが、底に着くまでの時間から逆算してレンジを探ってみましょう。
レンジを探ってみて反応があったレンジを見つけることができればレンジ合ったということになり、魚のいるレンジを見つけることが釣果を上げる大切なコツになります。
アクションで誘う
ルアー釣りでは釣果を上げるために必要不可欠になってくるのが、アクションと呼ばれるルアーに動きを加えるためのテクニックです。
ただ巻いているだけでも魚を釣ることができますが、魚の釣れる確率を上げたいのであれば、アクションを習得しておくと良いでしょう。
ここではシーバス釣りでの基本のアクション5つを紹介します。
- タダ巻き
- ストップ&ゴー
- リフト&フォール
- ドリフト
- ジャーク・トゥイッチ
タダ巻き(ストレートリトリーブ)
タダ巻きは、文字通りキャストしたルアーをただ巻くだけのシンプルなアクションになります。
アクションの基本といえる動作で、タダ巻きをベースに他のアクションを展開していきます。
タダ巻きで重要になってくるのが巻くスピードです。
ルアーの種類や水の流れ、魚の反応に合わせて巻くスピードを変えることが大切になります。
一定のスピードで巻いてレンジをキープした状態でルアーを動かしたり、巻くスピードを変えてルアーに変化を与えることもできます。
ただ巻くだけではありますが、ルアー釣りの基本となるアクションなので最低でも一定のスピードで巻けるようになっておくと良いでしょう。
ストップ&ゴー
ストップ&ゴーは、タダ巻き中にルアーを1~2秒止めて再びタダ巻きを繰り返すアクションです。
アクションの中では難易度が低く、初心者でもかんたんに使うことのできるアクションといえるでしょう。
ストップ&ゴーのアクションは浮力のあるルアーと沈むルアーで動き方が変わってきます。
浮力のあるルアーの場合、ルアーが止まっている間はフラフラしながら浮上していきます。
沈むルアーの場合は、反対に沈んでいきます。
どちらも止めることによってルアーの動きに変化を与えて、弱った魚を演出することで魚を誘います。
シーバスは弱った魚を優先して捕食しようとするので、他のベイトとは違う動きをすることで弱っている魚であると認識して食いついてきます。
かんたんでシンプルなアクションですが、シーバス釣りでの効果の高いアクションなので、ぜひ取り入れてみてください。
リフト&フォール
リフト&フォールは沈むルアー限定のアクションになります。
水中でルアーをリフト(持ち上げる)とフォール(落下する)を繰り返すアクションです。
リフト&フォールのやり方は
- ルアーを投げて狙ったレンジまで沈める
- 底に着いたらロッドを立てた状態でリールを3~5回転巻く
- ロッドを立てたままにしてラインにテンション(張り)を掛けながら狙ったレンジまで沈める
- 以後、2と3を繰り返す
上記の手順通りに動かせられればリフト&フォールができます。
このアクションでは重要なことは2つあります。
それは、➀ロッドを立てた状態にすることと②フォール中にラインにテンション(張り)を掛けることです。
ロッドを立てた状態にする
リフト&フォールをするときにはロッドを立てた状態を維持しましょう。
理由は、リールを巻いたときにルアーが上へ向かって泳いでくれることで、ルアーが上昇した分フォール時間を長くすることができるからです。
ロッドを立てずに巻いてきてしまうとルアーが上昇せずにフォール時間が短くなり、うまくリフト&フォールの動きなってくれません。
シーバスはフォール中に食ってくることが多いので、少しでもフォールする時間と回数を多くするために短い距離でルアーを上昇させる必要があります。
なので、常にロッドを立てておくことが重要になります。
フォール中にラインにテンションを掛ける
フォール中にテンションを掛けておくことで、フォール中にシーバスが食ってきたときにアタリが取りやすくなります。
ラインにテンションが掛かっていない状態だと、せっかくのアタリが取りづらくなり貴重なアタリを逃してしまいかねません。
また、テンションを掛けてフォールさせることで、ルアーがカーブを描きながら沈んでいきます。
カーブを描きながら沈んでいくことでルアーに変化を与えることができ、魚にアピールすることができます。
以上2つの理由からリフト&フォールをする際は、必ずテンションを掛けながらフォールさせるようにください。
ドリフト
ドリフトとは、ルアーを水の流れに乗せながら巻いてくることで、車のドリフトのように横に滑る動きをさせるアクションのことです。
ドリフトをする際は、フローティングやトップウォーターの流れに乗りやすいルアーが向いており、流れのある場所や河川や河口での釣りがメインになります。
このアクションのポイントは、ルアーをU字になるように流れに合わせてゆっくり巻くことです。
通常ルアーと同じ速度で巻いてしまうと、うまく流れに乗らずにほとんどドリフトしません。
流れに乗せながらゆっくり巻くことで、U字に動くように意識することが大切になります。
ドリフトさせると普通に巻いてくるよりも長い距離をルアーに泳がせることができるので、広く探ることができるのもメリットになります。
河川、河口で広く探りたい時や魚の反応が悪いときには、ドリフト試してみてください。
ジャーク・トゥイッチ
「ジャーク」と「トゥイッチ」はロッドを振ってルアーの動きが不規則になるアクションです。
ジャークはジャーキングとも呼ばれ、ロッドを大きく振ってルアーに大きな動きをさせて、逃げ惑う小魚を演出するアクションです。
上下左右に不規則で動くことで、魚に注目させることができます。
トゥイッチは小刻みにロッドを振り、ルアーを弱った魚に見せる動きをさせるアクションになります。
ベイトの多い場所で、群れから外れて弱っている魚を演出すると効果的です。
どちらのアクションもリールを巻きながらロッドを動かす必要があり、少しアクションの難易度は高いですができるようになれば大きな武器になります。
はじめは難しく感じるかもしれませんが、練習することでできるようになってくるので、釣りに行ったときには練習してみましょう。
自宅でもできる練習として、テーブルの足など動かないものにラインを結び、リールのドラグを緩めた状態でロッドを振りながらリールを巻く練習もあります。
ベイトに合わせたルアー選び
ベイトに合わせたルアーを選ぶことを「マッチザベイト」呼びます。
マッチザベイトとは、大きさ、色、形を普段食べているベイトに似せて、シーバスに与える違和感を薄れさせ、シーバスの食いつきを良くさせるための方法のことをいいます。
食いつきが良くなる理由として、シーバスは普段食べているベイトを好んで食べる傾向があるからです。
なので、ルアーの大きさ、色、形をベイトに似せることでシーバスへの違和感が薄れて食ってくる、というシチュエーションを作り出すことができます。
マッチザベイトを意識したルアー選びをしてシーバスをアプローチを掛けてみましょう。
シーバス釣りに出かけよう
いかがだったでしょうか。
この記事では
- 釣れる時期・時間帯
- 釣れるポイント(釣り場)選び
- シーバス釣りの道具の選び方
- 釣り方のコツ
シーバス釣りの基本について紹介、解説してきました。
この中でも重要になってくるのが時期・時間帯と釣れるポイント選びです。
この2つをハズしてしまうと釣れる確率が一気に下がってしまうので、しっかり理解したうえでシーバス釣りに出かけましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆さんの釣りが楽しいものになりますように。
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