シーバス釣りってなんだか難しそう…そう思っていませんか? 「どんな道具を選べばいいの?」「いつ、どこで釣れるの?」そんな疑問をこの記事が解決します。
シーバス釣りは都市部の河川など身近な釣り場で楽しめる人気のルアーフィッシングで、初心者の方でもコツを掴めればしっかりと釣果に繋げることができます。
シーバス釣りを始めてみたい方、始めたもののなかなか釣れないと悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んで、シーバスゲットへの一歩を踏み出しましょう!
シーバスってどんな魚?初心者が知っておきたいシーバスとは
シーバスは「スズキ」という魚の通称で、ルアーフィッシングでは非常に人気の高いターゲットです。
日本に生息する主なシーバスは以下の3種類。
それぞれの特徴を知っておくと釣りのヒントになります。
種類 | 特徴 |
---|---|
マルスズキ | 一般的にシーバスと呼ばれるメインターゲット。全国各地の海や汽水域に広く生息しています。 |
ヒラスズキ | マルスズキより体高があり、より強い引きが魅力。波の荒い磯を好み、難易度の高いターゲットです。 |
タイリクスズキ | 中国から持ち込まれた外来種で、体の側面に黒い斑点があることから「ホシスズキ」とも呼ばれます。 |
シーバスが釣れる時期・時間帯を知ろう!〜釣果アップのゴールデンタイム〜
シーバスは一年中釣れる魚ですが、特に釣れやすい「旬」の時期と時間帯があります。これを知っておけば、釣果がグンとアップしますよ!
シーバスが最も釣れる時期は?
シーバスは一年を通して釣ることのできる魚ではありますが、釣れやすい時期が存在します。
それは、産卵に備えてエサをたくさん食べる9月〜12月(秋〜冬の荒食い期)と、産卵で体力を消耗した後の回復期である3月〜5月(春の回復期)の2シーズンです。
荒食い期(9月〜12月)
産卵前のシーバスが積極的にエサを捕食するため、非常に活性が高い時期です。
シーバスを見つけられれば、比較的簡単に釣れるチャンス!
回復期(3月〜5月)
産卵の疲れから回復するため、再び活発にエサを食べ始める時期です。
特に5月頃には小魚を追いかけることで水面に小魚が跳ね上がる「ボイル」も多く見られます。また、ゴカイの産卵「バチ抜け」もこの時期の釣果に大きく影響します。
釣れにくい時期も理解しておこう
12月〜1月の産卵期と、産卵後の1月〜3月上旬は、シーバスが深場へ移動したり、体力が落ちていたりすることによる食い渋りが起きるため釣れにくい期間となります。
この時期は難易度が上がるため、初心者の方には難しい時期かもしれません。
シーバスが釣れる時間帯 シーバスが活性化する時間帯とは
シーバスが釣れやすい時間帯については次の2つです。
夜間
基本的には昼夜問わず釣れますが、より釣れやすいのは夜間です。
暗闇では警戒心が薄れ、活発にエサを探し回るようになります。
朝マズメ・夕マズメ
そして、最も狙うべきは、釣りの「ゴールデンタイム」と呼ばれる朝(あさ)マズメと夕(ゆう)マズメです。
- 朝マズメ: 日の出前後2時間程度の薄暗い時間帯
- 夕マズメ: 日の入り前後2時間程度の薄暗い時間帯
この時間帯は、プランクトンが集まりやすく、それを捕食する小魚が集まります。
その小魚を狙ってシーバスなどの大型魚が集まるという食物連鎖が活発になるため、魚の活性が高まりやすいのです。
つまり、魚を釣るにはもってこいの「ゴールデンタイム」ということになります。
シーバス釣りに必要な道具の選び方
シーバス釣りを始めるには、適切な道具選びが重要です。シーバスの力強い引きに耐えうる、以下の道具を揃えましょう。
- ロッド(竿)
- リール
- ライン(道糸)
- リーダー
- ルアー
ロッド(竿)の選び方
ロッド選びでは、以下の4点を考慮しましょう。
ロッドの種類
シーバスを釣るならシーバス用に作られているシーバスロッドを選ぶと間違いが少なく安心です。
シーバス用のロッドの他にも、ショアジギングロッドやエギングロッドもルアーを使うために作られているロッドは、シーバス釣り適していて。
必要なスペックに合わせてロッドの種類を選んでみましょう。
硬さ
ロッドの硬さはキャスティングのしやすさや魚とのファイトに影響してきます。
特にシーバス釣りでは、アタリの取りやすさやファイト中のやり取りのしやすさが重要になるため、比較的柔らかいライトテーパー、ミディアムライトテーパー、ミディアムテーパーの3種類が適しています。
より大物を狙う場合や高ウエイトのルアーの使用を考えている場合には、ヘビーテーパーも選択肢に入ります。
長さ

8.6〜9.6ft(約2.59〜2.90m)がシーバス釣りに最適な長さです。
長いロッドほど飛距離は出ますが、扱いに慣れが必要になりますので、初心者の方は扱いやすい8ft程度の短いロッドから始めるのがおすすめ。
キャストウエイト(投げられるルアーの重さ)

シーバスルアーは7〜30gのものが多いため、この範囲の重さを投げられるロッドを選びましょう。
リールの選び方
シーバス釣りのリールは、スピニングリールの3000〜5000番がおすすめです。
これは、ナイロン3号ラインを150m以上巻ける容量があるためです。
キャスト時にラインが十分に出る余裕を持たせたり、万が一のラインブレイクにも対応できたりと、この糸巻き量は非常に重要です。
ライン(道糸)の選び方
ラインには太さを表す「号」と引っ張り強度を表す「lb(ポンド)」があります。
シーバス釣りでは、主にナイロンラインとPEラインが使われます。
ラインの種類ごとの選び方について紹介します。
ナイロンライン
トラブルが少なく、扱いやすいのが特徴で初心者におすすめです。
太さは3号程度、引っ張り強度12lb以上のものを選びましょう。
PEライン
引っ張り強度が高く、細いラインでも強い引きに耐えられます。
また、飛距離が出しやすいことから人気が高いラインです。
シーバス釣りでは0.8〜1.5号が目安。
擦れには弱く、ナイロンラインに比べて糸絡みなどのトラブルも発生しやすいので、中上級者向けのラインと言えます。
最初はナイロンラインから始めるのが良いでしょう。
リーダーの選び方
リーダーとは、メインライン(リールに巻いたライン)の先端とルアーの間に結ぶ1〜2mのラインのことです。
メインラインの擦れによる切断を防ぐために使用します。
特に擦れに強い「フロロカーボンライン」がおすすめです。
強度はメインラインと同じか、少し強度の高いものを選びましょう。
例えば、
ナイロンライン3号=リーダー3~7号程度
PEライン0.8号=リーダー3~7号程度
といった具合になります。
PEラインを使う場合は、リーダーは必須になりますので必ず用意するようにしてください。
ルアーの種類と選び方
シーバス釣りでメインとなるルアーは以下の5種類です。
それぞれを1つずつ持っておけば、釣れる確率が大きく上がります。
それぞれのルアーの得意なシチュエーションについても紹介します。
ミノー(フローティング/シンキング): 小魚に似た細長い形。
リップで水の抵抗を受け、様々なアクションを生み出します。
弱ったベイトを演出するのに最適で、初心者にも扱いやすい万能ルアーです。
- フローティング: ラインを巻いている時は沈み、止めると浮くタイプ
水深が2m程度の浅い場所や水面付近を狙うときに最適です。
- シンキング: 沈むタイプ
ラインを巻かなくても沈むので、フローディングタイプよりも深く潜らせることができます。
フローティングタイプでは、探れない水深2m以上の深い場所を狙うときに最適です。
バイブレーション:
ラインを巻く時に水の抵抗を受けて、ブルブルと振動しながら泳ぐルアー。
重さがあり、飛距離が出せるため、広い範囲を探るのに適しており、さらにタダ巻きでかんたんに使えるので初心者におすすめのルアーです。
巻き取りスピードによってルアーの泳ぐ深さを変えることができるので、深い場所、浅い場所問わずさまざまなシチュエーションで使うことのできるルアーとなっています。
ペンシルベイト(トップウォーター/シンキング)
リップのないミノーのような形状しています。
- トップウォーター
水面に浮かせ、弱った魚を演出するルアーです。
水面にベイトが多いときや魚の姿が見える時に効果的となります。
- シンキング
ゆっくりと沈んでいくのが特徴で、フォール中の誘いが得意です。
河口などの水深が浅い場所でゆっくり沈めて魚を誘いたいときに使いたいルアーです。
スピンテールジグ
バイブレーションに似た形状で、テール部分にブレード(金属板)が付いています。
ブレードが回転してキラキラするのでアピール力が高いです。
バイブレーションで反応が悪いときに有効です。
ジグヘッドルアー
ワーム(ソフトルアー)をセットして使います。
最も魚の反応が良いルアーになります。
何をやってもダメたときは使用してみましょう。
まとめ|シーバス釣りは初心者でも楽しめる!
シーバス釣りは、一見難しそうに感じるかもしれませんが、実は都市部の河川や港湾など、身近な場所で気軽に楽しめるルアーフィッシングです。基本をしっかり押さえれば、初心者でも十分に釣果を上げることができます。
この記事では、シーバス釣りの始め方として以下のポイントを解説しました。
- シーバスは「スズキ」と呼ばれる魚で、日本には3種類が生息
- 釣れやすいのは秋(9〜12月)と春(3〜5月)
- 時間帯は朝マズメ・夕マズメ・夜間が狙い目
- 初心者でも扱いやすい道具を揃えれば安心
- ルアーはミノー・バイブレーション・ペンシルなど、状況に応じて使い分け
最初の1匹を釣り上げるまでには少し工夫や経験が必要かもしれませんが、そこにある達成感こそがシーバス釣りの醍醐味です。
ぜひこの記事を参考に、基本をマスターして、シーバスとの出会いを楽しんでください!
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